普通學校修身書 巻二 教師用



朝鮮総督府編纂 普通學校 修身書 巻二 教師用
昭和五年七月七日翻刻印刷
昭和五年七月十日翻刻発行
著作権所有 著作兼発行者 朝鮮総督府
翻刻発行兼印刷者 朝鮮書籍印刷株式会社
             京城府元町三丁目一番地 
             代表者 方台榮
発行所 朝鮮書籍印刷株式会社
      京城府元町三丁目一番地
定價 五十銭


総193頁

緒言(昭和五年五月)
目録




第一 一年生をいたはれ
第二 天長節
第三 孝行
第四 生き物を憐れめ
第五 時刻を守れ
第六 近所の人
第七 恩を忘れるな
第八 清潔
第九 自分のことは自分でせよ
第十 祖先
第十一 悪い勧めに従ふな
第十二 仕事に励め 
第十三 約束を守れ
第十四 正直
第十五 良い習慣をつくれ
第十六 人の難儀を救へ
第十七 不作法なことをするな
第十八 物事に慌てるな
第十九 皇后陛下
第二十 忠義





緒 言

一   普通學校修身書は分ちて教師用・兒童用の二種とし、各々六巻に分ち、各學年に一巻づゝを配當す。
二   本書は毎課を目的・指導・要項・指導の實際の三部に別ち、又注意・備考を附したるものあり。
三   目的は教授の指針なれば、指導の全體をこゝに歸着せしむるやう注意すべし。指導要項は目的を稍く具體化したるものにして、
    これによつて指導の要點を示し、散漫に陥らざらしめんとしたるものなり。
四   指導の實際はこれを三節に別ちたり。第一節は豫備段とも稱すべきものにして、主として兒童の生活直觀及び經驗の整理によりて
    第二節に入るの基礎を作りたり。第二節は提示段とも稱すべきものにして、主として新經驗を提供せんとす。
    教師は常に兒童の日常經驗せる事實に就き問答し、理解を容易ならしめんことを要す。第三節は所謂整理應用とも稱すべきものにして、
    多くは兒童の生活を反省せしめて道徳を創造し、これが實践を指導督勵せんことを期したり。
五   指導の實際は、取扱いに便せんが為め、問答體を交へ稍ゝ精しく記述したり。されど指導の方法たる、
    決して唯一の規範や形式に據るべきものにあらずして、教師の個性を基本とし、郷土及び學校の事情、兒童の状況、季節・時間の都合等により、
    十人十色の方法あるべきものなるを以て、全然これに準據せしめんとするものに非ず。
六   注意には必ず附帯して指導するを要するものと、便宜教師の取捨に任すべきものとあり。又往々指導方法に關する事項をも加へたり。
七   備考は概ね教材に關して教師の參考とすべき事項を載せ、又必要に應じ、その課に關聯して實習せしむべき作法の要領を掲げたり。
八   各地方特有の風俗・習慣・及び迷信に關する事項等にして學校教育の實際に觸れ來るもの往々これあるべし。
    教師はかゝる問題に對しては慎重熟慮の上、適當なる取扱をなさんことを要す。
九   人物の事蹟は、必要に應じて、現今の事物及び兒童の境遇と比較して理解し易からしむべし。また豫め地方の模範人物を調査し、
    便宜これによりて補説すべし。
十   作法はこれに關聯せる課に於て随時演習せしむべし。但し煩雑に流れざるを要す。
十一 格言・俚諺等はよくこれを理解せしめ、尚ほこれを暗誦せしむべし。
十二 兒童用書は巻四までは表音假名遣により、巻五巻六巻及び本書は歴史的假名遣によりて記述したり。
十三 本書の用語は兒童の程度に照し困難なるもの多し。殊に低學年に於て然り。教師に於いて、適宜簡易なる用語を以て理解せしむるを要す。


    昭 和 五 年 五 月
                                                  朝 鮮 總 督 府


top or back  普通学校 修身書 巻二 教師用