高等國語讀本 巻四


高等國語讀本 巻四   (「稿本」「消」の押印有)
大正二年一月十三日印刷
大正二年一月十五日發行
朝鮮總督府
總務局印刷所印刷
定價金十三錢

緒言
目次
第1課〜第32課
附録 14頁
総頁数 168頁


緒 言
一、 本書ハ、目下高等普通學校ニ於テ使用スベキ國語讀本ナキヲ以テ、其ノ急ニ應ゼンガ為メ、假ニ編纂シタル モノナレドモ、便宜其ノ程度ニ應ジテ、
    女子高等普通學校・實業學校等ニ使用スルモ妨ナシ。
一、 本書ハ、現行ノ普通學校用國語讀本ニ連絡セシメンコトヲ期シ、先ヅ口語體文章ノ稍〃進ミタル程度ノモノヨリ始メテ、次ニ、文語體文章ヲ提出シ、
    爾後、口語・文語ノ兩體、及ビ書翰文ヲ交ヘ出セリ。而シテ文語體文章ハ、最モ簡易ナルモノヨリ、漸次複雑ナルモノニ及ボシ、書翰文ハ、
    最初ハ口語體ニ形式語ヲ附シタルモノヲ以テシ、稍〃文語體ニ熟スルニ至リ、漸次候文體ニ移ルコトトナセリ。
一、 本書ハ、現代ノ文章ヲ主トナセルモ、第七巻・第八巻ニ於テ、若干近古ノ國文ヲ交ヘタリ。
一、 本書ハ、普通文ノ外、韻文・格言・俚諺ノ適當ナルモノヲ掲載シ、又幾分内地ノ漢文讀方ヲ授クル目的ヲ以テ、其ノ教材ヲ第六巻以下ニ提出セリ。
一、 本文の假名遣ハ、歴史的假名遣ヲ用フ。但シ、振假名及ビ練習中ノ或ル語ハ、表音的假名遣ニ依レリ。
一、 固有名詞竝ニ新出語中、特ニ必要ト認ムルモノニハ、振假名ヲ附セリ。
一、 新出語中、特ニ必要ト認ムルモノハ、之ヲ各課ノ上欄ニ摘出セリ。
一、 本書ハ、練習ニ重キヲ置キ、各課ニ之ヲ設ケ、會話・書取・作文竝ニ暗誦等ニ關スル練習ヲ加ヘタルヲ以テ、注意シテ、充分之ヲ活用センコトヲ要ス。
一、 口語法竝ニ文法ハ、之ヲ練習中ニ於テ授クルコトトシ、前者ハ第一巻ヨリ漸次之ヲ掲ゲタルモ、後者ハ第五巻以後ニ之ヲ収メタリ。
一、 本文ニ於ケル難解ノ語句ハ事項中、特ニ必要ト認メタルモノハ、之ヲ附録ニ摘出シテ解説ヲ施シ、以テ教授ノ參考ニ共ス。但シ本文中ノ当該箇所ニハ*印ヲ附シ置ケリ。
一、 本書ノ教材ハ、從來出版セラレタル諸種ノ教科書等ヨリ抜萃蒐輯セシモノ少ナカラズ。其ノ内、原文ノマゝ採リタルモノ、
    又ハ極メテ僅カナル字句ノ刪修ヲ加ヘテ収録シタルモノハ、文ノ末尾ニ著作者名・書名若シクハ兩者ヲ記シ、原文ニ著シ變改ヲ加ヘテ掲載シタルモノハ、
    著作者名・書名ノ上ニ「原文」ノ二字ヲ冠セシメ、以テ何レモ其ノ出所ヲ明カニセリ。

     大正元年十月         
朝 鮮 總 督 府


第一課 瑞穂國
第二課 度量衡
第三課 振子の不平(一)
第四課 振子の不平(二)
第五課 働クコトハ人ノ本分
第六課 養生
第七課 甘藷
第八課 眞の學問
第九課 土井利勝の儉約
第十課 商業家の徳義
第十一課 看板と廣告
第十二課 開店披露に人を招く
第十三課 北海道ノ富源
第十四課 上杉鷹山
第十五課 産業と商業との關係
第十六課 註文状
第十七課 象の話
第十八課 人のなさけ
第十九課 愛親・敬長の美風
第二十課 正直者と不正直者
第二十一課 木によって魚を求む
第二十二課 水の變態
第二十三課 鴨緑江
第二十四課 移轉を報ずる文
第二十五課 蝋燭の話
第二十六課 本
第二十七課 小書記勉(一)
第二十八課 小書記勉(二)
第二十九課 書翰の法式(一)
第三十課   書翰の法式(二)
第三十一課 皮膚の衛生
第三十二課 訓言ニ則

附録目次
第二課ノ參考     尺。昔朝鮮ニテ使用セシ度量衡。物ノ長サヲ度ルニハ尺ヲ本トス。尺・寸・分・厘・丈・間・町・
              里ノ用ヒ方。土地ノ面積ヲ測ルニハ六尺平方ヲ歩又ハ坪トス。一定ノ證印。
第七課ノ參考      甘藷傳來ノ經路。石見ノ國。武蔵ノ國。
第八課ノ參考     芋。
第九課ノ參考     下総ノ國古河ノ藩主。家老。
第十三課ノ參考    道廳。
第十四課ノ參考    諱。米澤。明治天皇ノ朝鮮ニ下シタマヘル臨時恩賜金。
第十九課ノ參考    養老・考子・節婦ノ表彰。褒章條例。
第二十三課ノ參考  夫ヨリ進ミテ歐洲諸國ニ至ル鐡道ニ連絡ス。
第二十五課ノ參考  種油
第二十六課ノ參考   活字。銅版。活字ヲ植ヱ直ス。版下。版木。
第二十九課ノ參考  署名・宛名・日附及ビ追書ニツキテ、封筒ノ脇付。
第三十課ノ參考    表面ニハ住所・氏名ノミヲ記スベシ。體裁ヨク失禮ニワタラヌヤウ書クベシ。


top or back  高等国語読本巻四