高等國語讀本 巻一


高等國語讀本 巻一  (「稿本」「消」の押印有)
明治四十五年三月二十日印刷
明治四十五年三月二十三日發行
大正五年二月二十五日三版
朝鮮總督府
總務局印刷所印刷
定價金十三錢

緒言
目次
第1課〜第39課
附録 14頁
総頁数 162頁


緒 言
一、 本書ハ、目下高等普通學校ニ於テ使用スベキ國語讀本ナキヲ以テ、其ノ急ニ應ゼンガ為メ、假ニ編纂シタルモノナレドモ、便宜其ノ程度ニ應ジテ、
    女子高等普通學校・實業學校等ニ使用スルモ妨ナシ。
一、 本書ハ、現行ノ普通學校用國語讀本ニ連絡セシメンコトヲ期シ、先ヅ口語體文章ノ稍〃進ミタル程度ノモノヨリ始メテ、次ニ、文語體文章ヲ提出シ、
    爾後、口語・文語ノ兩體、及ビ書翰文ヲ交ヘ出セリ。而シテ文語體文章ハ、最モ簡易ナルモノヨリ、漸次複雑ナルモノニ及ボシ、書翰文ハ、
    最初ハ口語體ニ形式語ヲ附シタルモノヲ以テシ、稍〃文語體ニ熟スルニ至リ、漸次候文體ニ移ルコトトナセリ。
一、 本書ハ、現代ノ文章ヲ主トナセルモ、第七巻・第八巻ニ於テ、若干近古ノ國文ヲ交ヘタリ。
一、 本書ハ、普通文ノ外、韻文・格言・俚諺ノ適當ナルモノヲ掲載シ、又幾分内地ノ漢文讀方ヲ授クル目的ヲ以テ、其ノ教材ヲ第六巻以下ニ提出セリ。
一、 本文の假名遣ハ、歴史的假名遣ヲ用フ。但シ、振假名及ビ練習中ノ或ル語ハ、表音的假名遣ニ依レリ。
一、 固有名詞竝ニ新出語中、特ニ必要ト認ムルモノニハ、振假名ヲ附セリ。
一、 新出語中、特ニ必要ト認ムルモノハ、之ヲ各課ノ上欄ニ摘出セリ。
一、 本書ハ、練習ニ重キヲ置キ、各課ニ之ヲ設ケ、會話・書取・作文竝ニ暗誦等ニ關スル練習ヲ加ヘタルヲ以テ、注意シテ、充分之ヲ活用センコトヲ要ス。
一、 口語法竝ニ文法ハ、之ヲ練習中ニ於テ授クルコトトシ、前者ハ第一巻ヨリ漸次之ヲ掲ゲタルモ、後者ハ第五巻以後ニ之ヲ収メタリ。
一、 本文ニ於ケル難解ノ語句ハ事項中、特ニ必要ト認メタルモノハ、之ヲ附録ニ摘出シテ解説ヲ施シ、以テ教授ノ參考ニ共ス。但シ本文中ノ当該箇所ニハ*印ヲ附シ置ケリ。
一、 本書ノ教材ハ、從來出版セラレタル諸種ノ教科書等ヨリ抜萃蒐輯セシモノ少ナカラズ。其ノ内、原文ノマゝ採リタルモノ、又ハ極メテ僅カナル字句ノ刪修ヲ加ヘテ収録シタルモノハ、
    文ノ末尾ニ著作者名・書名若シクハ兩者ヲ記シ、原文ニ著シ變改ヲ加ヘテ掲載シタルモノハ、著作者名・書名ノ上ニ「原文」ノ二字ヲ冠セシメ、以テ何レモ其ノ出所ヲ明カニセリ。

   明治四十五年三月         朝 鮮 總 督 府


第一課 入學
第二課 春景色
第三課 花と蟲
第四課 花のいろ\/
第五課 人參
第六課 我ガ國ノ名山
第七課 四季
第八課 公園
第九課 鳥類
第十課 衣服の材料
第十一課 木材
第十二課 農・商・工
第十三課 よい丁稚
第十四課 正直は成功の基
第十五課 土壌
第十六課 手數
第十七課 貯蓄
第十八課 鹽原多助の勤儉約
第十九課 貯金を勸むる手紙
第二十課 蠶
第二十一課 家畜
第二十二課 講話會の案内文
第二十三課 競馬
第二十四課 汽車の窓
第二十五課 海の生物(一)
第二十六課 海の生物(二)
第二十七課 航海の話(一)
第二十八課 航海の話(二)
第二十九課 東京
第三十課 伊能忠敬
第三十一課 洪水(一)
第三十二課 洪水(二)
第三十三課 水害見舞の文
第三十四課 清潔
第三十五課 通信・交通の機關
第三十六課 諺
第三十七課 平和なる面
第三十八課 養鶏日記     注 「鶏」は新漢字に改めてあります。
第三十九課 我が國の祝日・大祭日

附録目次
第五課ノ參考      胡蘿蔔ト人參。紅参及ビ白参ノ製造。
第十課ノ參考      アルパカ。
第十一課ノ參考    松。赤楊。欅。桐。栗・にせあかしや、櫟。楢。製紙原料。
第十五課ノ參考    土壌の種類
第十七課ノ參考    福澤諭吉。郵便貯金。手代ト番頭。
第十八課ノ參考    上野國。問屋。
第二十一課ノ參考  うらぢおすとつく。牛の輸移出額
第二十三課ノ參考  氏神ト氏子。神主。祝詞。
第二十四課ノ參考  赤帽。
第二十五課ノ參考  潮流。
第二十六課ノ參考  朝鮮ニ於ケル海苔ノ養殖地。
第二十八課ノ參考  羅針盤。
第二十九課ノ參考  徳川氏ノ幕府。
第三十課ノ參考    高橋東岡。奥羽。
第三十四課ノ參考  居ハ氣ヲ移ス。
第三十五課ノ參考  外國郵便料。電報料。
第三十八課ノ參考  名古屋コーチン。
第三十九課ノ參考  御歴代ノ皇靈。春分ト秋分。


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